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クランベリーなどのサプリメントについて教えてください

(W.コーギーP./メス/2歳/名前・パトニー)
先日の尿検査で、尿が限りなくアルカリ性に傾いており、尿中に結晶が見受けられるとの診断を頂きました。続き
これは、多分ストルバイト結晶ということだと思うのですが、今後も尿検査を行っていくのはもちろん、今週中にも処方食にかえる方向でおります。そこでひとつ質問をさせて下さい。インターネットで調べたところ、クランベリーやブルーベリーのサプリメントや粉末が、尿のPHバランスを保ち、ストルバイト結晶の形成を抑えるとありました。ただ、シュウ酸カルシウム結晶のある場合や酸性よりの食餌を与えている場合は使用しないように、ともありました。
今後変える予定の、ヒルズの処方食c/dを与える場合、併用しても大丈夫でしょうか? または、与える必要はないでしょうか?(putnyさんより)


putnyさんこんにちは。

私もputnyさんのお話を聞いてから、インターネットでクランベリーやブルーベリーのサプリメントのサイトを見てみましたが、科学的な客観的なデーター(どの位の頭数で実験されているのか? あるいは、どのくらいの量を与えたらどのくらいphが下がったとか、何割くらいの症例でストルバルトが消失したのか、食事は全ての実験でちゃんと同一のものを与えていたのか…etc)は示されていませんでした。

インターネット上では様々な情報が氾らんしている中で一つの民間療法であり、効果の方はサイトを見る限りはっきりと示されていないと判断せざるを得ません。
また、ストルバルト結晶の発生の要因として尿のph以外にも尿中のマグネシウム濃度や尿の濃さ、あるいは犬種や個体差等様々なファクターがあるのです。そのサプリメントのように単にphだけを問題にするのもかたよっていると思います。

動物病院で扱っている処方食(主なもので2〜3社あります)は、ph以外にマグネシウム量等も考慮されたものであり、商品の客観的なデータも開示され、全世界の獣医師が確認しているものですから、科学的な根拠もきちんとしています。

次に処方食に今回のサプリメントを始め、他の尿酸化剤を併用することの是非に関してですが、だいぶ以前に私自身がある処方食の会社に問い合わせをしたことがありますので、その返答の概略をお話しさせて頂きます。

ストルバイト結晶溶解あるいは膀胱結石予防の処方食には、それ以上添加をしない事が原則です。尿酸化剤をむやみに添加すると必要以上に尿が酸性化してしまい、体が酸性に傾いてしまったり(アシドーシス)、他の結晶(シュウ酸カルシウム結晶等)の原因になりかねないとのことです。
しかし、どうしても尿がアルカリ性のままの場合は尿のphを調べつつ、尿酸化剤を併用することはありますが必ず獣医師の判断・指示のもとに行う必要があります。 (2003.08.07)