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股関節脱臼で化骨化していると診断されました

(ネコ/オス/15歳/名前・ミュウ)
先日はふらつきについてご回答頂きありがとうございました。
15日に再度歩けなくなり、ステロイドの続き注射をしてまた歩けるようになったのですが、21日にまた歩けなくなり再度受診。レントゲンで左股関節脱臼、右股関節亜脱臼があり、両方とも化骨化してるとのことでした。
猫の股関節脱臼は珍しく、治療法も無いと言われ、痛み止めとしてステロイドの注射で時間を稼ぐしかないと説明を受けました。また、人間でいう骨粗しょう症もあると言われました。かなり痛みが強いので猫自身も辛いし、進行を抑えきれるものでもないと言われました。
注射をしても一時は歩けるようにはなりますが、そのたびに「歩き方」が悪くなってきています。かなり痛そうです。
家族がいるときはトイレや水のとこまで抱いて連れて行ってますが、歩けるときは歩かせないと筋肉が落ちるのでは?とも思います。
歩かせた方が良いのでしょうか?
ステロイドの注射以外やはり治療法はないのでしょうか?
よろしくお願いいたします。(えっちゃんさんより)


えっちゃんさん、再びこんにちは。

ミュウちゃんのふらつきは、予想通り、腎不全によるものではなく、レントゲン検査の結果左右の股関節の脱臼及び亜脱臼によるものでしたね。
これを根本的に治すためには、手術が必要になってしまうと思われますが、両方とも化骨化しているとの事からすると、手術困難あるいは、手術が適応される状態ではないかもしれません。
主治医の先生も、おそらく同様の判断から対症療法の注射を行っているのではないでしょうか?
脱臼の部位が化骨化しているという事は、脱臼してから、かなり、月日が経っているはずなので、完全に治すということは困難かもしれないということです(私自身がレントゲンを見ている訳ではないので断定することはできませんが)。

次に、歩かせた方が良いか否かですが、たしかにえっちゃんさんのおっしゃるように歩かせないと筋肉が落ちてしまうと思います。
しかし、脱臼している足を無理に歩かせるようにすると、ミュウちゃんにとってはかなりの痛みや苦痛を伴うと思われます。
したがって、歩かせた方が良いか否かは難しい問題だと思います。

最後に、ステロイドの注射以外の治療法ですが、近年、非ステロイドの消炎・鎮痛剤の発達がめざましく、ステロイドの注射の代わりになってくれる可能性があると思いますので、主治医の先生に一度相談なさってみてはいかがでしょうか。 (2003.11.26)