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心筋症について教えてください

(ネコ/メス/10ヶ月/名前・メル)
昨夜までは元気で他の猫と遊んでいたのに、今朝気付いたら、後ろ足を左右とも引きづっていました。続き
食欲もなく、動物病院で診察を受けたら「心筋症」で後ろ足の麻痺が出ていると言われました。薬をもらいましたが、1週間は山ということです。
先住猫があと2匹います。メルは避妊処置済みで、普段はサイエンスダイエットのライトを与えています。今はダンボール箱に敷布をして安静にしていますが、これから先、どのようなことに注意したらいいか、教えて下さい。まだ若い猫なので、かなりショックです。(りんさんより)


りんさん、こんにちは。
生後10ヶ月のネコのメルちゃんが、心筋症と診断されたのですね。
 
心筋症により両後肢の麻痺が起きたとのことで、大変な事態だと思います。猫の心筋症の多くは、肥大型心筋症というタイプで、心臓の壁が内側に肥大してしまう(厚くなる)病気です。
心臓は血液を送るポンプの役割をしていますが、そのポンプの容積が内側への肥大により、極端に減少して全身の血液循環が悪くなってしまいます。
後ろ足に分布している動脈に血栓ができてしまうと、メルちゃんのように突然、両足が麻痺してしまったり、肺の血液循環が悪くなると、肺水腫(肺に水が貯まってしまう事)になり、呼吸が苦しくなったり、場合により心不全を起こし突然死亡してしまうこともあります。

基本的には、診察して下さった先生がおっしゃって下さったことと思いますが、興奮して心不全など起こさないように安静にしておく事が、飼い主さんとしてできる数少ないことだと思います。
本当に、りんさんのショックはお察知致します。
これからの事を、かかりつけの先生とよく相談しながら、メルちゃんにとって一番良い方法を探してあげて下さい。(2005.1.21)