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炎症性乳癌について教えて下さい

(ネコ/メス/9歳1ヶ月/名前・エヴァ)
炎症性乳癌について教えて下さい。
現在9才になります。続き
約1年5ヶ月前に最初のしこりを見つけました。すぐに外科手術をして、左側乳腺と右側乳腺の下部分を切除しました。病理の結果は悪性腫瘍でリンパ節に浸潤しているという、最悪の結果でした。
その後、抗癌剤治療もしましたが、白血球の低下により続行ができなくなりました。
何度か転移を繰り返し、その度に外科手術を行い対処してきました。
今年の1月の中旬に再手術をし、すべて取り除いた矢先に足のむくみが一度はひきましたが、またむくみだし診察してもらったところ皮膚表面に固いしこり(0.5cmくらい)がみられ、炎症性乳癌の可能性アリと説明をうけました。どうすればと悩んでいます。(さくらさんより)


さくらさん、こんにちは。
9才1ヶ月の猫のエヴァちゃんが乳癌と診断され、初回の大きな手術後、何度か再発し、その度に頑張って再手術を繰り返しているのですね。そして今回、足のむくみにできた小さなしこりが、炎症性乳癌の可能性があるとの診察を受けたとのことですね。
 
一般に猫に発生する乳腺腫瘍の多くは、悪性である乳癌と言われています。
その悪性である乳癌の中にも色々なタイプがあり、そのタイプにより悪性の程度も違います。
さくらさんのおっしゃる炎症性乳癌は、それらの中でも悪性度の高い乳癌の1つと言われています。
そういった点では、根治をめざす事はかなり困難かもしれません。

エヴァちゃんは現在、食欲や元気はあるのでしょうか?
これから考えるべきことは、さくらさんとかかりつけの先生とでよく話し合い「どういった目標をつくるか」という事だと思います。
具体的に申しますと、少ない可能性ではありますが、根治をめざすのか、あるいはエヴァちゃんのQOL(クオリティー・オブ・ライフ)をどのようにしたら良いものにしていってあげられるのかを考えるのか、のいずれかの選択となると思います。
その点に関して、良く話し合って、エヴァちゃんにとって一番幸せと思われる方法を選択すべきだと思います。

ただし、炎症性乳癌の可能性はあるものの、現時点で炎症性乳癌と確定した状態ではないと推定しますので、あくまでも今回の私のアドバイスは、炎症性乳癌の場合を仮定したものとお考え下さい。(2005.2.21)