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炎症性乳癌の治療について教えてください

(ネコ/メス/10歳/名前・エヴァ)
先日、炎症性乳癌について質問したさくらです。迅速なお答えありがとうございました。続き
現在エヴァは元気も食欲もなく殆ど寝ています。
主治医の先生からは体力をつける為に無理にでも食べさすよう、言われています。
1日1回バキソを投薬しています。
根治を目指す治療とはどの様な治療ですか? QOLを考えたらどの様にするのが良いのでしょうか? 痛みがあると聞いたので、どうすれば良いのですか? 教えて下さい。(さくらさんより)


さくらさん再びこんにちは。
前回のお問い合わせ中に、エヴァちゃんの一般状態(食欲や元気)に関するコメントがありませんでしたので、場合によっては元気や食欲があるかもしれないと思い、一般論しかお話できませんでした。
現在、エヴァちゃんの元気や食欲がないとのことですね。

根治を目指す治療とは簡単に言うと、外科的方法=手術ということになると思います。
しかし、何度も再発しているという事実と、もし炎症性乳癌だとすると再発や転移しやすいということ、そしてなんと言ってもエヴァちゃんの体力の問題を考えると、あまり良い選択でないかもしれませんね。

主治医の先生から処方されたお薬は、痛み止め及び消炎作用のあるお薬ですので、痛みに関しても、主治医の先生は考えて下さっているようです。
QOLを考えた場合、エヴァちゃんに何をしてあげるかは、エヴァちゃんの状態や、飼い主さんの考え方によって変わってくると思います。
しかし、基本的にはエヴァちゃんの苦痛をなるべく取り除いてあげ(現在投薬によるお薬もその1つだと思います)、食欲があまりなければ、食餌内容や与え方(さくらさんの手からあげる等)を工夫するといったことだと思います。

現在、エヴァちゃんは、さくらさんの手からもあまり食べないのかもしれませんね。
また、エヴァちゃんをはじめ動物達は話すことはできないので、代わりに、エヴァちゃんがどんな状況なのか、どんな苦痛があると考えられるのか、主治医の先生の日頃の診察の中から推定して代弁して頂く事が、飼い主さんとして大切であり、エヴァちゃんのQOLを考えていく材料になるかもしれません。
 
エヴァちゃんにとって何が幸せなのか、どうしたらQOLを確保してあげることができるのか、主治医の先生と良く話し合うことだと思います。
あまり具体的な方法論をお話しできず、抽象的なお話しになってしまい申し訳ございません。(2005.2.25)