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胃や腎臓が弱い子の食事の注意点を教えてください

(アメリカンショートヘア/オス/2歳/名前・マロン)
はじめまして。腎不全のことを調べておりましたらこちらにたどり着き、あまりの丁寧な回答に続きビックリしております。
うちの猫が最近腎臓が弱っていると診断され、週末1回の点滴とクレメジン2CP/日を始めました。
処方食も併用したいところなのですが、1歳の頃より慢性萎縮性胃炎のためカリカリを食べると嘔吐が誘発されるようなのです。
ウエット(k/d)は味が好かないらしく食べませんでした。
胃のお薬をウエットに混ぜているため、少しずらしてクレメジンを与えるように気をつけています。
少しずつ暖かくなってきたため、ウエットを出して留守(仕事で朝8時から夜7時まで)にすることが出来なくなってきました。飼い猫にありがちなダラダラ食いをするため出掛けにとりあげると1日の4分の1くらいしか食べていません。その後12時間空腹の時間があるのはいかがなものでしょうか?
必然帰宅時にガツガツ食べてしうため胃にも負担がかかったり、腎臓に負担はかからないのでしょうか?
うちの猫のように胃も弱いような子は(腎臓とともに)どのようなことを気をつけてあげればよいのでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。(みっちーさんより)


みっちーさん、こんにちは。
「あまりの丁寧な回答にびっくり」と、お褒めのお言葉ありがとうございます。
そう思って頂けることを、本当に嬉しく思います。どうしても私の性格上、このような形になってしまっていると思います。
 
さて、2才とまだ若いのに、腎臓機能が少し低下している、とのことですね。
早期の発見と治療開始ができて、なにより良かったことだと思います。
 
まだ2才なので、長期的に考えると、やはり腎臓に負担の少ない療法食を治療のひとつの柱として考えたいですね。
ただ、マロンちゃんは胃も弱いようなので、その食事管理(食事療法)に多少、工夫が必要なようです。

まず第一に、ウェットのほうが良いとすれば、いくつかのメーカーから腎臓病用の療法食が出ています。もしかすると、今のものよりもマロンちゃんの口に合うものがあるかもしれないので、色々試してみるのも良いかもしれません。
第二に、ダラダラ食いの件に関してですが、猫は基本的にはダラダラ食いの動物なので、多くの飼われている猫は、ドライにせよウェットにせよ、常に置きっぱなしではないかと思います。
猫のほうも猫のほうで、ウェットがある程度時間が経過し、少し乾燥気味になると、それ以上食べず、飼い主さんが夜帰宅して新鮮なフードをくれるのを待っているケースも多く見受けられます。
マロンちゃんのように胃が弱い子は、なおさらダラダラ食い(1日量を少量ずつ何回も分けて食べる)の方が、胃には良さそうだと思います。
現在のように帰宅時にガツガツ食べても、腎臓には問題ないと思いますが、胃には負担がかかりそうです。

これから少し暑くなってきますが、もう少ししたら、みっちーさんが仕事で外出している間は、暑くなり過ぎない程度に、クーラーを入れておいてあげれば、ウェットのフードが変質・腐敗してしまうこともまずないのではないでしょうか。
もちろん、新鮮な水はいつでも飲めるようにしておいてあげることが重要なことは、言うまでもありません。(2005.3.30)