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皮膚をつまんだらそのままの状態になっています

(プードル/オス/11歳/名前・ケリー)
何ヶ月か前から体の筋肉がなくなり皮と脂肪だけの体つきになりました。歳かなと思いそのままに続きしてたんですが、最近散髪に行きカットしてもらったら皮がつまんだらそのままの状態になっています。脱水のときのような状態です。でも、検査では脱水の症状はそれほどありませんでした。
歳でもこのような状態になるのでしょうか?
検査では何も悪くなってませんでした。
最近聞いたんですがアガリクスを飲ませてると筋肉が溶けてこんな状態になったと聞きました。そんな話は聞いたことなかったのでびっくりしています。考えられる病気があれば教えてください。宜しくお願いします。(鈴木さんより)


鈴木さんこんにちは。
11才の雄のプードルのケリーちゃんが、皮膚をつまんだらそのままの状態になっているとの事ですね。

正常な動物では皮膚をつまんでも1〜2秒くらいでもとに戻るのが普通ですが、鈴木さんのおっしゃられるように、脱水症状になると皮膚が元にもどるまでに時間的に数秒延長したり、更に激しい脱水になるとつまんだ皮膚がそのままの状態でいることもあります。我々、獣医師もその動物に脱水があるか否か、あるいはどの程度の脱水があるのかを皮膚をつまんで検査しています。

しかしこの検査は、常に正確な検査とは言えません。例えば、激しく痩せて皮下脂肪のほとんどない動物では脱水がなくても皮膚をつまんだ後の戻りが悪かったり、逆に肥満で皮下脂肪が沢山ついている動物では、脱水があったとしても皮膚をつまんでもすぐに元に戻ってしまいます。
言い換えると、この皮膚をつまんで脱水の有無を調べる検査は、皮下脂肪の量に影響を受けてしまい正確さを失ってしまうのです。

もうひとつの脱水を調べる検査は血液検査で、
【1】血液の濃さ(濃縮度)を調べるPCV(=Ht)の検査
【2】血液中のタンパク質の量(濃縮度)を調べるTPの検査
が代表的なものです。

この検査の値がケリーちゃんの健康時の値より高くなっていれば、脱水が疑われます。
健康時との差が大きければ大きい程、脱水の程度は重くなります。

鈴木さんのお話から「筋肉が少なくなり、脂肪だけの体つきになってきた」とのことですが、本当に筋肉だけ少なくなり、皮下脂肪は以前のまま十分についているのでしょうか?
この点に関しては、重要な事柄となりますので、獣医師の専門的な目で観察する必要があると思います。
もし、筋肉だけが少なくなってきているとすると、年齢的な問題を含めて原因を調べるために、やはり獣医師の診断を仰ぐ必要がでてくるかもしれません。

最後にアガリスクに関してのご質問ですが、私自身はそのような問題は聞いたことはありません。(2005.4.25)