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子宮蓄膿症ではないと診断されましたが心配です

今年9歳になるパグのメスです。先日散歩をしているときに陰部から血と膿が出ているのに気付きパソコンで調べてみると、子宮蓄膿症に似ていると思いました。続き丁度生理が終わってから2ヶ月くらいですし、今まで家の中で飼っていたので避妊もしていません。急いで病院へ連れていきエコーで見てもらったところ、熱もなかったので子宮蓄膿症ではないとのことでした。でも詳しい原因は何か分からないとのことで、この薬を飲んで出血が止まれば大丈夫とのことでした。
現在薬を飲んで6日目で出血はありませんが、膿は出ています。薬を飲み終わったあともう一度病院へ行く予定ですが、ちょっと心配です。嘔吐もなく下痢もしていません。病院へ行く2,3日前から食欲が少しありません(手であげるとたべるのですが)でしたが、現在はもりもり食べています。水を飲む量もいつも通りです。(あんなさんより)


こんにちは、あんなさん。あんなさんの9才のパグの陰部から膿(血膿?)らしきものが出ているとのことですね。
私の「動物病院だより」の「子宮蓄膿症」を読んで下さったようで、少しは参考になったでしょうか?
ただし、「動物病院だより」に書きました事はあくまでも一般論である事をご理解下さい。
例えば“「子宮蓄膿症」になるとお水を飲む量が増える”と書きましたが水を飲む量に変化がない場合もあり得ます。1つの症状だけで判断することは危険なのです。
 
丁度、前回の質問「子宮内膜症(子宮内膜炎)について」が同じようなケースなので参考にしてみて下さい。
 
ポイントとしては「子宮蓄膿症」も発見しにくい場合があります。
特に「子宮蓄膿症」の初期は判断するのは難しいケースもたびたびあります。
そういった見つけにくい子宮蓄膿症をきちんと判断するためには、エコー検査以外に血液検査(検査項目数は症状や状態により多少違いはありますが、一番重要なのは白血球数と白血球の種類別の百分比です。)やレントゲン検査あるいは検温・視診・聴診・触診等の基本的な一般身体検査がかかせません。
今述べた数種数の検査をしたうえで総合的に判断(診断)をしなくてはいけません。
なんといっても子宮蓄膿症は早期に発見する事がとても重要な病気なのです。(2003.03.17)