第1回
「動物とのくらし」
犬と人間が最初に暮らし始めたのは太古の時代、人間が他の外敵の存在を早く知り、身を守り、安全に生活するために、人間よりも聴覚・嗅覚・のずっとすぐれた犬と暮らすようになったことが始まりと言われています。
それ以後、時代の変化に伴い、犬との関係もより密接となり、現在では家族の一員(コンパニオン・アニマル)としての地位を確立していると思います。一方、盲導犬、聴導犬、老人施設を訪問するポランティア犬、災害救助犬等、社会のために働いてくれる動物たちもいます。

 

 

近年、コンパニオン・アニマルは、犬・猫に限らず、小鳥、ウサギ、ハムスターとバラエティーに富んで来ました。動物たちと一緒に生活することにより、心なごみ、家族に会話が増え、散歩に出かける事により、自然と運動するようになるといったメリットが言われています。じっさい、動物をなでるだけで、高かった血圧は下がり、また、自閉症の子供も動物には心を開き、治療のきっかけに大きく役立った等、エピソードはたくさんあります。

 

 

心臓発作を起こした人の中で、動物を飼っている人のグループは、飼っていないグループよりも心臓発作が2倍程再発しにくかったという医師のデータもあります。緊張が続くとアドレナリンが体内に放出され、それにより血管は収縮し、心拍数は上昇、その結果血圧が上昇し、心臓に負担をかけるのです。したがって動物と一緒にいる事により心が癒されると言うことは、この逆となり、血圧が下がり心臓にかかる負担も少なくなるのです。まさに医学的にも裏づけされているのです。
そんなむずかしい事言われなくても「かわいい動物たちと一緒にいると幸せを感じる」それが、大切なのです。
Illust:LES5CINQ(Copyright 2002-2005 All rights reserved.)
※この『動物病院だより』は2002年から2005年まで『ペット情報サイトプチアミ』内で連載していたものです

 

 

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