はじめにお読みください

 

どのお宅にも色々な出来事があるように、日本中の病院でも、日々色々なことが繰り広げられていることと思います。
当院でも、これまでに本当に沢山の出来事がありました。そして、そんな中で出逢いがあり、共に暮らすことになっていった沢山の動物たちがいます。

 

その中には社会から見放され、数日後には殺処分されることを知らぬまま保護され、病院の仲間となったきーちゃん。大変な状況に置かれた時、飼い主さんの手元から放され、突然ひとりぼっちになってしまったルイちゃん。交通事故で担ぎこまれ、両目の視力を失い、真っ暗闇の世界で生きていくことになってしまったくろちゃん。他にも色々な事情がきっかけで、病院で共に暮らすことになった動物たちが沢山います。それぞれ自分の意思とは無関係な、人間の事情というものによって運命が変わってしまった動物たちでした。

 

しかし不思議なもので、それらの動物たちはみんな、私たちがお世話をしてあげる存在としてでなく、各々の子には各々の役割があり、私たちを助けるためにやって来てくれたかのように思わせてくれる、そんな存在として共に歩んで来ました。
時には人の癒しのお手伝いをし、時には励ましや喜び、希望の存在となり、そして何より一番身近に暮らす私たちにとって最も大切な純粋な優しさや思いやる心、また命の尊さというものを間近で見せてくれる、大切な大切な存在となってくれました。
皆さんが出逢い、共に暮らしていらっしゃる大切な動物たちと同じように、当院の大切な仲間であり家族となった動物たちを、これから少しずつご紹介させて頂こうと思っています。楽しみにお待ちくださいね。

マスダ動物病院 増田葉子

 

 

 

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