どのお宅にも色々な出来事があるように、日本中の病院でも、日々色々なことが繰り広げられていることと思います。
その中には社会から見放され、数日後には殺処分されることを知らぬまま保護され、病院の仲間となったきーちゃん。大変な状況に置かれた時、飼い主さんの手元から放され、突然ひとりぼっちになってしまったルイちゃん。交通事故で担ぎこまれ、両目の視力を失い、真っ暗闇の世界で生きていくことになってしまったくろちゃん。他にも色々な事情がきっかけで、病院で共に暮らすことになった動物たちが沢山います。それぞれ自分の意思とは無関係な、人間の事情というものによって運命が変わってしまった動物たちでした。
しかし不思議なもので、それらの動物たちはみんな、私たちがお世話をしてあげる存在としてでなく、各々の子には各々の役割があり、私たちを助けるためにやって来てくれたかのように思わせてくれる、そんな存在として共に歩んで来ました。