マスダ動物病院のエピソード
20歳のご長寿、丸ちゃん家の信長君
2021年の秋、スタッフの丸ちゃんのお家で飼われていたトイ・プードルの信長君が20歳と7ヶ月で亡くなりました。

信長君はお家のワンちゃんの中でも一番のご長寿で、最後は天寿を全うし、ご家族に見守られながら虹の橋を渡って行きました。

それまでは兄弟犬ののぞみちゃんや同じ所からやって来た小鉄君、それ以外にも様々な事情でお家に来たワンちゃん・ネコちゃん達と、9年間という歳月を丸澤家でしあわせに過ごしました。
そんな信長君をそばで見守って来た丸ちゃんが、ブログや院内の掲示物で沢山の楽しい思い出を語ってくれたお話が本当にステキで心がほっこりするので、是非皆さんにもご覧頂きたいと思い、エピソードに載せさせて頂きます。




信長は2013年2月、11歳の時に1歳年上の異母姉犬の“のぞみ”と一緒に我が家にやって来ました。
我が家に来る前に左眼を失明しており、また、重度の歯槽膿漏により歯も全て抜け落ち、その影響で下顎の骨の先も溶けてしまっている状態でした。
更に、重度の心臓病を患っていることも分かり、内服の投薬も始まりました。
それでも本人は至って元気いっぱい!!食欲旺盛で一番の甘えん坊でした。

信長達がやって来た翌年には、新たに里親となり迎えた“小弥汰(こやた)推定4歳”が家族の一員に加わり、我が家は一気に賑やかになりました。




犬達はみんな仲良くお団子状になって眠り、仲睦まじい様子を見せてくれました♡
若い小弥汰が加わったことで、老犬ばかりだった信長達の良い刺激となってくれ、小弥汰は犬同士の生活のルールなどを教わり、お互いに良い影響を与えてくれました。

毎年お正月には干支の着ぐるみや着物を着せての写真撮影や、夏には浴衣を着せたり、クリスマスの記念写真を撮ったりするのが恒例の思い出です♪




信長が19歳になった頃から後ろ脚が弱くなり、自力で立って歩くことが難しくなって来ました。
しかし寝かせておくと定期的に立って歩きたくなるようで、「起きたいよ~」とヒンヒンと鳴いて訴えることがありました。

そこで車椅子を装着させ、歩きたい時には自分で歩けるようにしていました。
車椅子の補助付きでも、亡くなる数日前までは立って歩いていたのは本当に驚きです。

寝ている時にはおじいちゃん猫のリアンが信長に寄り添ってくれていました。
そう言えば、のぞみや小鉄が寝たきりになった時もそうでした。

小鉄が17歳で介護が必要となった時には、のぞみがそっと側に寄り添い、のぞみが19歳で寝たきりになると、今度は信長が心配するように近くで寄り添ってくれていました。
おじいちゃんおばあちゃん同士お互いに支え合っている姿が何とも愛らしい様子でした♡

失明した左眼は年々萎縮して行きましたが、問題が起きることもありませんでした。

下顎の骨は徐々に溶けて小さくなっていき、最終的には下顎部分の骨は無くなってしまいました。
そのため舌が食器につく前に鼻がぶつかってしまい、ご飯が食べづらくなったので、食器を乗せる台の高さを調節したり、食器を斜めにするなど工夫をして、ふやかしたフードやペースト状にしたフードを与えるようにしていました。
食欲旺盛で食いしん坊だった信長は、亡くなる日の前日までフードを食べてくれました。

心臓病のお薬を続けたお陰で症状も落ち着いており、体調を崩したり、他の病気に罹ることもなく20歳を迎えてくれたことには“本当によく頑張ったね!”と感謝で一杯です♡

小鉄が18歳、のぞみが19歳、そして信長が20歳と、我が家の犬達はみんなご長寿で天寿を全うし、家族が最後看取れたのは本当に幸せなことだと思います。

11歳で我が家に来てから9年間、時間としては短いかもしれないけど、信長にとってしあわせな余生を送れていたなら嬉しいです。

これからは小鉄やのぞみ達と仲良く天国で過ごしてね!
のぶくん、今までありがとう♡




担当 丸澤





信長君、病気を抱えながらも、優しくて愛情いっぱいな丸澤家で、沢山の仲間達と一緒に過ごせてしあわせだったね♡
お名前は戦国武将のように強そうな印象だけど、のぶくん自身はとっても穏やかで、食欲旺盛な甘えん坊さん!というのが、よくよく考えたら何だか可笑しくて(笑)。でも、それはきっとのぶくんの周りの人達が、のぶくんに対して穏やかに温かく接してくれたからなんだろうね!

自力で歩くのが難しくなったら車椅子を用意してくれたり、ご飯がそのままだと食べられなくなったら食べやすいように色々と工夫してくれたり、のぶくんにいつも温かく寄り添って下さった丸澤家の皆さんは、本当に心優しくてステキだな~と思います。

信長君のように、優しい家族に囲まれて、しあわせに天寿を全う出来る動物が一匹でも多くなってくれる事を心から願っています。

担当 堀田


 

 

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